2025.5/13

【歯を守るために今できること】高齢者の虫歯対策ガイド

~年齢を重ねても、自分の歯で快適な生活を~

こんにちは、ソアビル歯科医院です。
「もう虫歯はできにくい年齢だから大丈夫」そう思っていませんか?
実は、高齢者の虫歯は年々増加しているんです。

特に問題なのが、**根面う蝕(歯の根元の虫歯)二次う蝕(過去の治療部位に再発)**です。
進行に気づきにくく、発見が遅れると抜歯に繋がることも…。

そこで今回は、高齢者特有の虫歯リスクと、その具体的な対策について、わかりやすくお伝えします。


🧓 高齢者に虫歯ができやすい理由

  1. 歯ぐきが下がって歯の根が見える(根面露出)
     → 根の部分は酸に弱く、虫歯菌に侵されやすい
  2. 唾液の減少(口腔乾燥)
     → 抗菌作用が弱まり、虫歯菌が繁殖しやすくなる
  3. 過去の治療部位の劣化(二次う蝕)
     → 詰め物やかぶせ物のすき間から再び虫歯になる
  4. 自分でのケアが難しくなる
     → 視力低下や手先の動きの衰えで磨き残しが増える

✅ 具体的な虫歯対策

① 高濃度フッ素入り歯みがき粉の使用(1450ppm)

  • 毎日朝晩2回、歯みがきの後は軽く1回だけすすぐ
  • 歯ぐきが下がっている方は、根元を意識してやさしく磨く

② フッ素塗布・ジェルの定期使用

  • 歯科医院での定期的なフッ素塗布(3〜6か月ごと)
  • 自宅でのフッ素ジェルの夜間塗布も効果的

③ 口腔乾燥対策(ドライマウス予防)

  • 水分補給をこまめに行う
  • 唾液腺マッサージや保湿ジェル、口腔用スプレーの使用
  • 舌の運動や軽い会話も効果的

④ プラークコントロール(歯垢の除去)

  • 磨き残しやすい歯の根元やブリッジの下を重点的に
  • 電動歯ブラシやタフトブラシ、フロス・歯間ブラシを活用

⑤ 食習慣の見直し

  • 間食の回数を減らす
  • 甘い飲み物(ジュースや缶コーヒー)を控える
  • 寝る前の食事や糖分摂取は避ける

🏥 ソアビル歯科医院でできること

  • 定期検診での根面う蝕や二次う蝕の早期発見
  • フッ素塗布やクリーニング(GBTなど)
  • ブリッジ・入れ歯周囲の磨き方指導
  • 唾液の量・口腔機能のチェックとトレーニング

👪 ご家族・介護者の方へ

ご高齢のご家族がいらっしゃる方は、「お口のケアは全身の健康に関わる」という意識を持っていただくことが大切です。

  • 毎日の歯磨きの見守り
  • 定期的な通院のサポート
  • 入れ歯の清掃確認 など

🌟 まとめ

高齢になっても、虫歯予防の基本は“毎日のケア”と“歯科でのチェック”のダブルアプローチです。
歯を失うと、噛む力や栄養摂取、会話、生活の質全体に影響します。

ソアビル歯科医院では、
その方の生活状況に合わせた**「オーダーメイドの虫歯予防」**を提案しています。
一生自分の歯で食べる・話すために、今からできることを始めましょう。


📌フッ素ケアや虫歯予防プログラムについて詳しく知りたい方へ
→ お気軽にお問い合わせください。
→ パンフレット・図解資料もございます(ご希望の方にはPDFで配布も可能です)