
第13回日本包括歯科臨床学会に参加してきました
〜包括歯科臨床の「真髄」に触れた二日間〜
こんにちは、ソアビル歯科医院の鈴木です。
10月11日(土)・12日(日)の2日間、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催された「第13回日本包括歯科臨床学会学術大会・総会」にスタッフとともに参加してきました。
今年のテーマは「包括歯科臨床の真髄」。
歯科医療を“単なる治療”ではなく、“患者さんの人生全体を見据えた包括的な医療”として捉えることの大切さを改めて感じる、非常に濃い2日間となりました。
実行委員として、そして座長としての参加

今回、私は学会の**実行委員(カメラマン)**として運営に関わりながら、インプラントセッションの座長も務めさせていただきました。
学会運営の裏側を支える立場として、講演の記録撮影や進行のサポートなどを行い、普段の臨床とはまた違う緊張感と責任感を感じました。
一方で、座長としては発表される先生方の症例や臨床哲学を引き出す立場。
どの発表も非常に質が高く、特に印象的だったのは「機能」「生物学」「調和」を三位一体として考えるという視点でした。
咬合・歯周・補綴・矯正・インプラントといった分野を横断的に統合し、**“一口腔単位で考える”**ことの大切さを改めて感じました。
「包括歯科臨床」とは何か
「包括歯科臨床」という言葉は、少し難しく聞こえるかもしれません。
簡単に言うと、むし歯や歯周病といった“目の前の問題”だけでなく、その原因・背景・生活習慣・咬み合わせ・全身とのつながりまで含めて診る歯科医療のことです。
ソアビル歯科でもこの考え方を大切にしています。
たとえば、
- 痛みのある歯だけを治すのではなく、なぜそこに負担がかかったのかを探る
- 治療が終わったあとも、生活習慣やメインテナンスを通して再発を防ぐ
- 患者さんの「こうなりたい」というゴールを一緒に描く
といったことを意識しながら、診療を行っています。
この学会では、そうした包括的な視点をもつ全国の先生方が、最新の症例や考え方を共有します。
各分野のエキスパートによる講演はどれも刺激的で、「学びながら自分の臨床を見直す」貴重な機会となりました。
スタッフとともに学ぶ意義

今回の学会には、ソアビル歯科のスタッフも一緒に参加しました。
臨床現場では、歯科医師だけでなく、歯科衛生士・歯科助手・受付スタッフなどチーム全体で患者さんを支えています。
だからこそ、共通の理念や価値観を学ぶことがチーム医療の土台になります。
発表を聞いた後には、
「患者さんへの説明の仕方を工夫したい」
「治療後のメインテナンスをもっと継続しやすくしたい」
など、スタッフそれぞれが感じたことを話し合いました。
現場に戻ってからの行動につながる、とても良い時間になったと思います。
学びと成長、そして少しの疲れも(笑)
2日間にわたる学会は、朝から晩まで講演やシンポジウムが続きます。
多くの学びと出会いがあった反面、終わったあとには正直「ちょっと疲れました(笑)」というのが本音です。
けれども、その“疲れ”は充実感の裏返しでもあります。
全国の先生方の情熱や、最新の治療への探究心に触れ、「自分ももっと成長したい」と心から感じました。
これからも、誠実さと思いやりをもって
ソアビル歯科医院の理念は、
**「誠実さと思いやりをもち、上質な歯科医療を提供する」**こと。
今回の学会で改めて感じたのは、包括歯科臨床とはまさにこの理念を実践することそのものだということです。
患者さん一人ひとりの背景や価値観を尊重しながら、最適な治療と予防を提案していく。
それが“真髄”なのだと思います。
これからもスタッフとともに学び続け、地域の皆さまに信頼される歯科医院を目指してまいります。
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