こんにちは、ソアビル歯科医院の鈴木です。

先日、ある患者さんから一冊の本をいただきました。
タイトルは「写真が語る 足立区の100年」。
昭和から平成にかけての街の姿が、当時の息遣いのままに記録された一冊です。
実は以前、その患者さんが高校野球の話をされていたので、私の手元にあった野球の本をお貸ししたことがありました。
「高校球児の汗と泥の匂いが伝わってくるような本で、きっと好きだろうな」
そう思い、ただ自然な気持ちでお渡ししただけでした。
それから数日して来院された際、
「先生、これよかったら。足立の昔の写真、すごく面白いんですよ」
と、この本を手渡してくださいました。
贈り物の“お返し”というより、
「あなたが喜ぶと思ったから」
という気持ちのバトンのように感じました。
ページを開くと、竹ノ塚、北千住、綾瀬、五反野……
見慣れた景色にも、かつての人々の営みがありました。
舗装されていない道路、手作業の商店、子どもたちの笑い声が聞こえるような写真。
本というのは不思議で、ただの紙ではなく、
“時間”と“記憶”が閉じ込められた箱なのだとあらためて思いました。
そして同時に、歯科医院もまたそうあるべきだと感じます。
口の中を治す場所であると同時に、
患者さんの人生の一部が垣間見え、
小さな思い出が積み重なり、
**「ここで診てもらってよかった」**という記憶が残っていく場所。
本を通して、地域と人と心がつながる。
そんな温かさを感じた出来事でした。
素敵な本をありがとうございました。
大切に、そしてゆっくりと味わって読ませていただきます。
ソアビル歯科医院は、
誠実さと思いやりを大切にし、長くお付き合いできる歯科医院でありたいと考えています。







