【第9回】なぜ歯医者は勉強し続けるの?「安心」をお届けするための私たちの約束
【本連載にあたって:科学的根拠に基づく診療】 本連載は、歯科医療の専門論文(※)に基づき、当院の診療方針をわかりやすく解説する全10回の特別企画です。今回は、私たちが日々取り組んでいる「学び」について。常に最高の医療を提供するために欠かせない、プロとしての姿勢についてお話しします。▶ 連載インデックス(目次)に戻る
1. 医療の世界は「日進月歩」
「歯医者さんって、卒業したらもう勉強しなくていいの?」 もしかしたら、そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実はその逆です。歯科医療の世界は驚くべきスピードで進化しており、数年前の「常識」が、今では「古い方法」になっていることも珍しくありません。
ソアビル歯科医院が大切にしているのは、論文でも強調されている**『生涯学修(しょうがいがくしゅう)』**という姿勢です。これは、プロとして患者さまの前に立つ以上、一生涯にわたって知識と技術をアップデートし続けるという約束です。
2. すべては「患者さまの選択肢」を増やすため
私たちが新しい技術や論文を熱心に学ぶ理由は、ただ一つ。目の前の患者さまに、**「より負担が少なく、より長持ちする、より納得できる選択肢」**を提示したいからです。
例えば、昔なら「抜くしかない」と言われた歯でも、最新の知見や器具を使うことで、残せる可能性が格段に広がっています。あるいは、これまで「手術が必要」だったケースが、新しい材料の登場で、よりシンプルな処置で済むようになることもあります。
論文には、歯科医師が備えるべき能力(コンピテンシー)として、「常に最新の科学的根拠を取り入れること」が挙げられています。私たちが学び続けることは、皆さまに「現代の歯科医療が提供できる最高のギフト」をお届けするための準備なのです。
3. 技術だけではない「対話の技術」も磨いています
私たちが学んでいるのは、削り方や詰め方の技術だけではありません。この連載で繰り返しお伝えしてきた「カウンセリング」や「お話を聴く技術」についても、日々トレーニングを積んでいます。
論文が説く「共感的医療」は、センスや性格だけで行えるものではありません。
- どうすれば、患者さまの本音を引き出せるか?
- どうすれば、難しい医学の話を分かりやすく伝えられるか?
- どうすれば、患者さまの不安な気持ちに、より深く寄り添えるか?
これらも立派な「技術」であり、学び続けるべき重要なテーマです。スタッフ全員でミーティングを重ね、一人の患者さまに対して「もっと良い伝え方はなかったか」と振り返る。この**「振り返る習慣(反省的実践)」**も、プロとしての重要な能力だと私たちは考えています。
4. チーム一丸となって「最高の安心」を作る
歯科医師一人だけが詳しくても、良い医療は提供できません。受付、歯科衛生士、歯科助手……ソアビル歯科医院のすべてのスタッフが、それぞれの分野で専門性を高めています。
論文でも、多職種が連携し、チームとして患者さまを支えることの重要性が示されています。 「受付でこんな不安そうにされていましたよ」 「クリーニング中に、生活の変化についてお話しされていました」 こうしたスタッフ間の情報の共有と、それぞれの学びの掛け合わせが、結果として患者さまに「ここに来てよかった」という大きな安心感をもたらすと信じています。
5. 学びは、あなたへの「誠実さ」の証です
医療における「誠実さ(プロフェッショナリズム)」とは、自分の持っている知識を過信せず、常に謙虚に、より良いものを探し続ける姿勢のことだと思います。
私たちは、皆さまの大切な「お口」と、その先にある「人生」をお預かりしています。その重みをしっかりと受け止め、昨日よりも今日、今日よりも明日、より良い医療を提供できるように歩みを止めることはありません。
「この先生なら、いつも新しいことを知っていて、自分のことを一生懸命考えてくれる」 そう思っていただける存在であり続けることが、私たちの誇りです。
「納得して、一番いい方法を知りたい」という方へ
ソアビル歯科医院では、科学的根拠に基づいた最新の選択肢を、分かりやすく丁寧にご説明いたします。お口の悩みは、時代とともに解決方法が増えています。どんなに難しいと感じるお悩みも、まずは私たちと一緒に、解決の糸口を探してみませんか。
次回予告:いよいよ最終回。「健康パートナー」としての決意
全10回の連載も、次回がいよいよ最終回です。これまでの振り返りと、私たちが目指す「地域の皆さまの健康パートナー」としてのこれからのビジョンをお伝えします。▶ 連載インデックス(目次)に戻る
(※)参考文献:日本総合歯科学会雑誌 第10巻 第1号(2018) 「総合歯科医の具有すべきコンピテンシー―これからの歯科医療に求められる共感的・全人的医療の実践―」








