虫歯や歯周病で歯を失ったまま、そのまま放置している方を
たまにみかけます。
実は、奥歯をそのまま放置することは
大変危険なんです。
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それは、なぜかと申しますと
欠損した反対側の歯が、しだいに伸びてきてしまい
義歯やブリッジ、インプラントなどの補綴治療が大変難しくなってしまいます。
補綴治療ができないだけでも
噛みにくさや咀嚼効率が低下し、非常に健康によくありません。
お顔の歪みにも直結し、とてもじゃありませんが
健康的な生活とはいかなくなってくることが明らかです
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そして、さらに続く
最も大きな問題は・・・
歯の欠損を放置することにより
奥での噛み合わせがなくなり、、、
前歯にとっても大きな負担を強いることになってしまうんです。
これは、たいへん上の前歯にとっては厳しい状況になってしまうのはいうまでもありません。
歯周病が絡んでくると、前歯は前方へ突き出して
揺れを伴いながら、出っ歯の様子がだんだん強くなってきます。
もう、こうなってくると
ドミノ倒しの連鎖のように
前歯は抜けていく流れに突入してしまいます・・・
非常に厳しい状況です。
一刻も早い治療が望まれます。
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ここまできてしまうと、あとは抜けるのを待つしかありません。。。
残念ながら、上の前歯にはお別れを告げることになってしまいます。
こうなってしまうと、上下の歯でものを噛み潰したり、すり潰すことが不可能になってしまいます。
こんな状況は、我々としても避けたいところです。
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この状態になってしまうと、噛み合わせの回復に時間がかかってしまうこともありますが。
中途半端に歯を残した入れ歯の治療をしてしまうと
「ドツボにはまってしまいます」
いわゆる「すれ違い咬合」という、
欠損補綴を扱う我々には
死刑宣告のような、悪魔のような響きなのです。。。
こうなってしまうと、経験の少ない先生たち(熟練された先生といえども)
は患者さんの期待とは裏腹に口の中で踊る義歯の作成をするしかなくなってしまうのです・・・
本来であれば、上下の歯が接触することにより
顎の位置が固定され、物がかめるようになるのですが
上下の歯の接触がなくなり、自分の歯と歯ぐきで支える義歯では
到底安定は望めません。
「入れ歯を作れば噛めるようになる」
と患者さんは期待を胸に躍るような気持ちを持って装着の日を待ちますが、
待っているのは、
口の中で踊る義歯により
期待感で上がった気持ちから
奈落の底へ落とされるような
無情な食人生ライフを過ごさなくてはならなくてはなりません。。。
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我々歯科医師が、打つ手は2点
1、このような状況に陥らないよう予防的な観点を用い、未然に防ぐ治療やメインテナンス、ちょっとくらい大丈夫でしょと甘く見ている方々への啓蒙を続けること。
2、万が一、このような状況に陥ってしまった場合
十分な診査・診断を元に患者さんに十分な説明と治療を持って対応できるスキルを身につけること。
診断力と技術力を身につけること。
具体的にどのように対策を取るかと申しますと
a,インプラントや矯正などを用い、強固な咬合支持を獲得し十分な咀嚼器官を回復すること
b,不安定になる要素がある歯を抜歯したりし、マイナスにはなってしまうが入れ歯の安定を最優先させる処置を行うこと
どちらにしても、ものすごい難しい処置になってしまうのは間違いありません。
できる限り、未然に防ぎ患者さんの助けになりたい物ですね。。。