2023.4/4

歯考会 40周年記念発表会告知 6月4日

「再評価を考察する」

〜普遍性と多様性〜

私が所属する臨床歯科研究会 歯考会の40周年記念発表会が

2023年6月4日 国立科学博物館 講堂で開催されます

歯科関係者の方は、ぜひ参加してください

今回のテーマは

「再評価」

私たちは普段の診療において

1、医療面接

2、診査・診断

3、診断・治療方針・治療計画

4、治療

5、再評価

6、メインテナンス

自分の行った治療に妥当性があるかどうかの

「再評価」

が重要です。

いかなる技術や材料の進化があろうとも

評価をすること

自分の行った処置が正しかったものなのか

はたまた

何か不備があるのか、結果につながらないものなのか

妥当性を考察することが

確実な医療の提供につながるとともに

患者さんに安心を届けるものであると確信しています。

世の中に様々な情報が飛び交う中

自分の行った処置を振り返り、

考察すること

これこそが

日々の臨床において

最重要項目ではないかと考えています。

私の発表分野は

「補綴」

補綴設計をテーマに

重度歯周炎患者さんにインプラントを用いて補綴設計を模索した症例になりますが

残り2ヶ月でまとめていく予定であります。

さてさて、このような患者さんに

対して、どのように治療をすすめ

どのように再評価をし、次に進むのか

キーワードは、

1、保存する歯の剪定

2、咬合支持の獲得、補綴設計

3、プロビジョナルレストレーション

4、最終補綴装置・メインテナンス

において、

いかに再評価をして次のステップにすすんだのか

を、現在まとめ中です

年齢・性別55歳 女性
治療費インプラント440,000円/税込(2022年10月現在)計2,200,000円/税込 
メタルボンドクラウン1650,000円/税込 計2,475,000円/税込 
歯周組織再生療法(エムドゲイン)88,000円/税込 計176,000円/税込
ファイバーポスト22,000円/税込 計132,000円/税込
部分矯正 220,000円/税込 計220,000円/税込
治療期間2年 (別途:抜歯後の治癒期間は4ヶ月)
治療回数約30回
リスク

治療におけるリスク・副作用

インプラントで一番、注意しないといけないのが神経麻痺です。特に下顎に行う場合は下歯槽神経を傷つけると一生、麻痺が残る場合があります。そのため、事前にCT撮影をして神経までの距離を計測して傷つけないようにすることが大切です。
インプラントの本数が多くなるとインプラントの埋入方向を間違えると平行性の問題が出てきて被せ物が変な形になり、清掃性、発音、見た目が悪くなる場合があります。そのため、術前の診査、診断がとても大切です。インプラントポジションが悪く、上下の噛み合わせが悪いと噛む力によりインプラントが壊れたり、抜けてきたりします。上下の噛み合わせのバランスが大切です。また、インプラントを入れたがうまく噛めないといった症状が出てくる場合があります。上下の噛み合わせの診断をしてから、インプラントポジションを決定することが大切です。
骨や歯茎がない場合は骨造成や歯肉移植が必要になります。
骨が全くない人や全身疾患がある方は、インプラント治療を断念する場合があります。
メインテナンスを怠るとインプラント周囲炎になるリスクが高くなります。
歯ブラシや歯間ブラシなど口腔清掃が出来ない方はインプラント治療をお勧めしません。
タバコを吸っている人の手術は原則禁忌になります。

※治療はすべて各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。事前に起こり得るリスクと結果通りいかなった場合のリカバーについてもお話させて頂いております。また、さまざまな治療方針を提示させて頂き、それぞれの利点・欠点を説明させて頂いた上で患者さまにご選択いただきます。その中で、最善の治療をしてまいります。診査、診断の結果、専門分野でない場合や難しい症例によっては専門医に紹介する場合もあります。ご了承ください。